Column.025 移住するならどこ? Part1.
中学生くらいに、沢木耕太郎の「深夜特急」という本をかじりついて読み、海外への憧れを抱いた。
筆者が香港からロンドンまで、電車やバスを乗り継いで旅をするという内容だ。
旅路で出会う人々の日常と旅をしている人の非日常の物語がとてもおもしろく描かれている。
地図を見てまだ行ったことのない場所へ思いを馳せ、想像してみる。
そこには、人が住んでいて、人々の営みがあって、変わらず人が生きている。
そんな想像が、楽しいし、ワクワクする。
だからか、海外に行くときは、ローカルの市場へ行ってどんなものが流通されているか。観光客や出張者が絶対に行かないであろう場所や路地裏に行って、人々の生活を観察する街歩きをする。
いつか何処に移住したいと企んだりしている。移動や通信が発達している中で、今後の人生や生活スタイル、人生哲学を考えながら、人生をどれだけ楽しく過ごせるか。いろいろ考えますね。
まだまだ行ったことがない国や地域が多いが、これまでに行った場所をふり返ってみる。
▼フランス・マルセイユ
出張で2週間くらい住んだ場所だ。
大きな展示会へ出展するということもあり、長期の宿泊場所にと
ラ・シオタという郊外の町に宿を取った。
海沿いにある小さなまち。青く透き通った海がきれいだ。
湾を取り囲むようにカフェやレストランが並んでおり、
休みの日は青空市場に店がたくさん並び盛り上がる。
朝の海風にあたりながら、おっさんたちが新聞を読んでいる。
そんな日常の中に、どこかゆったりとした空気を感じた。
故郷を思い起こすこの場所。なかなか素敵だ。
▼タンザニア
1ヶ月ほどの出張を何度かしている国。
ビクトリア湖のほとりで、テラピア(魚)の唐揚げを食べながら、ビールを飲む。
広がるサバンナ。野生の動物たちと出会い、野生に戻るその感じ。
眠っている本能を呼び覚ますか?月夜には気をつけろ。
ダルエスサラームから1時間くらい行けば、ザンジバルという楽園がある。
世界遺産ストーンタウンの夜市では忘れられない味に出会える。
あぁ、もう一度行きたい。アフリカ!
海が近い場所が好きな傾向。このまま行くとどんどん長くなるので今日はこのへんで。旅は、まだまだ続く。次回をお楽しみに。