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Column.027 伊藤 章3


 前回、保守とリベラルの話をした時に、最後「憲法問題はまた今度」と終わったのですが、改めて取り上げるには面倒過ぎて気持ちが萎えたので、別の話にします。

 一つだけ言うと、これまで護憲を主張しきたリベラルと言われる人たちからも、リベラリズムや国際人道主義という視点から、いわゆる「護憲」(憲法9条死守)に対して異議申し立てが出てきました。

 その例が、『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』(毎日新聞出版)でブレイクした井上達夫・東大教授と、紛争解決のプロである伊勢崎賢治・東京外大教授です。詳しい内容はググってください。

 伊勢崎賢治さんはアフガニスタンの軍閥や武装勢力の武装解除を指揮された自称「紛争屋」で、以前、国士舘大学21世紀アジア学部でも教えておられました。

 その時に下村さんが、「アフガニスタンで学校を作りたい」と伊勢崎さんに相談されたところ、「今のアフガニスタンに必要なのは刑務所」と言われたと聞いたことがあります。私も何回かインタビューしたことがあり、NGO業界の裏話をいろいろ教えていただきました。

 伊勢崎さんの『NGOとは何か―現場からの声』(藤原書店,1997年)は国際協力を専門的に学びたい人はおススメです。国際協力の生々し過ぎる現状が分かってとても刺激的ですよ。

 さて、本題です。

今日は「趣味」や「気分転換」を取り上げてみます。

 やっぱり仕事だけじゃなくて、人生楽しまないとですねー。ワークライフバランスって大事だしー。

(棒)

 皆さんは、何をしている時がいちばん楽しいですか?

 私はここ2年くらい、ひたすらシヴィライゼーション5というシミュレーションゲームをやっていました。これは、一つの文明を太古から育てていくターン制のストラテジーゲームです。総プレイ時間が数百時間単位となり、最高難易度もクリアしました。できればこのまま廃人になりたいところです。

 ちなみにゲーム音楽として初めてグラミー賞を受賞したシヴィライゼーション4のテーマ曲「Baba Yetu」は、「廃人たちの賛歌」と呼ばれていますが名曲です。

「Baba Yetu」とはスワヒリ語で「わたしたちの父」を意味し、歌詞はキリスト教の「主の祈り」のスワヒリ語訳がベースになっています。

 あと、最近ハマっているのが理論物理学を解説した動画をYouTubeで見ること。

ハマるきっかけとなったNHKスペシャル「神の方程式」全4回

 いやー、いいですね。数式で緻密に組み立てられた抽象論理の世界。

この宇宙を貫く法則はきっとシンプルで美しいものに違いないという信仰にも似た科学者共通の信念。

 コミュニケーション能力も、マネジメントの段取りも、社会問題に対する知識も入り込みようのない純粋に自己完結した体系。

 理論と実験結果(現実)が矛盾した時、より高次な理論を求めようとするストイックな姿勢。

 なかなかロジック(理屈・理論)通りにはいかないなーと思うそんな時。皆さんも純粋なロジックのワールドに浸ってみてはいかがでしょうか。

 以上、全く一般化されそうにない気分転換のススメでした。

理論物理学の解説動画で面白かったのが、予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」(通称ヨビノリ)。

動画教材の参考にできないかなーと思ったり…


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