Column.028 山崎 努3
ども。事務局の山崎努です。
順番が飛んで私に回って来ました。関西方面の皆様が災害対応で尽力されておりますので代行します。6月の大阪北部地震、7月の平成30年豪雨災害で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
さて、今回は数字にまつわるお話ですが、この時点で抵抗がある方、ご安心ください。もう少し読めば、もしかしたら数字との付き合い方の新しい世界が開けるかも知れません。
ただ、ちょっとニッチで長いので覚悟は必要かも知れないですねー。内容的には小学生でも理解は出来ることだとは思うのですが。。。
数字は好き嫌いと得手不得手が結構はっきり分かれます。
数字といえば苦手意識がある人も多いと思いますが、今回は計算上の記号や論理性の根拠としての数字ではなく、頭の中で連想ゲームする際に出て来る数字、くらいの話です。
連想ゲーム。
まずは、りんご。
りんごと言えば赤い。
赤いと言えばポスト。
ポストと言えば。。。
○○と言えば○○、というやつですね。
ある数字から、何か数字以外を連想したり、数字以外の物事から数字を連想したり、人によっては、ある数字からある数字を連想することもあります。
これ、もう無意識に連想ゲームになっている数字が身の回りにたくさんあります。例えば1つの数字、365と聞いたら何か思い浮かべませんか?
その、連想するコトは、個人個人の価値観なので人それぞれでいいのです。連想ゲームなので。りんごが青いという人もいます。
計算上の記号としてとか、論理性の根拠として、という話ではない、という意味が分かったでしょうか?
ちなみに私、数字に強いと思われていますが、現役の時の大学センター試験の数学は14点でした。計算や論理性上で数字が得意とか強いというのではなく、連想ゲームで先に出て来るのが数字、といった感じです。
どういうことか。例えばよく驚かれますが、何か言葉とか名前を思い出そうとした時、まずは文字数が思い浮かびます。だから、あれ、誰だったっけかなー、あの人。前に活動で調理やってた。。。苗字4文字で下3文字、確か小さいひらがなが2番目に入ってて。。。とか、そんな感じです。
まぁだから多分、顔と名前と記憶が一致しなくて、全然人の名前を覚えられないんでしょうね。
連想ゲームというよりは、もう記憶の呼び出しですね。
そんな私の数字との付き合い方、特に好きな数字や数字の並びから、いくつかご紹介します。
まずは初級編。ある一つの数字からの連想ゲームですが、比較的、一般的な内容です。
◆ 7
パチンコで言うと縁起のいい数字ですが、あまり慣れ親しんではいません。すぐに思い浮かぶのは1週間が7日というのと、麻雀の際に全く同じのを7組作ると上がれるという3歳の子どもでも分かるルールがあるという事、あとは大手のコンビニくらいですかねー。7は後でまた出て来ますが数字ヲタな内容なので飛ばします。
◆ 86,400
いきなりデカい数字ですが、なんて事はありません。1日の秒数です。
そういえば1日って何秒?ぇーっ、86,400秒に決まってんじゃんさー、という狂気の会話をしてる人は居ないと思いますが、ごくたまにプログラム上で時間を基準とした仕組みの中で1日を表現するのに86,400と記述したりします。
◆ 52
ジョーカーを除いたトランプは13が4種類で52枚です。その他に、1年間は52週プラス1か2日ですが、それは偶然ではありません。トランプ占いでは年間の何週目の運勢というのを基準にしていて、結果的に何月頃にどうのこうのという表現をしているだけで、実はトランプは暦にきっちり合わせて作られてます。52週の7日間で364日、これに通常年ならジョーカー1枚、閏年ならジョーカー2枚加えて365か366に合わせて占うという事らしいです。
◆ 39
先日、39歳になりました。ですがそんな連想よりは、麻雀やってる人なら子の三翻を思い浮かべますよね。あとはクイーンの名曲で、大航海時代に思いを馳せるのがありますね。thank youとかそんなベタなのは有り得ないです。
◆ 13
出すつもりは無かったのですが、52、39と13に関連の強い数字が並んだので出てきちゃいました。いずれも13の倍数ですね。勿論、倍数というのは計算上の事なのですが、どちらかと言えば私の場合はもう暗記というか記憶です。掛け算の九九みたいなモノです。計算したというよりは連想ゲームですね。
で、13ですが、私はクリスチャンではないので不吉さは感じません。13と言えばまず思いつくのは東京都ですね。都道府県の住所データを扱った事のある方なら分かると思いますが、総務省だか何だかが定めている都道府県コードです。あとはEnter。キーボード入力とかのキーコードと言いますか、いずれにしてもEnterはコンピューターにとっては13なのです。
◆ 26
52、39、13の流れでついでに間を埋めて26について言及しとくと、アルファベットの個数ですね。たまにプログラムで、1文字で表現できる情報量との兼ね合いで引き合いに出すこともあります。大文字と小文字を区別すると52個になり、なんだか52週の暦と関係しそうな気もしますがこっちは本当に偶然だと思います。
さて。ついて来てます?
だいぶニッチな中級編。複数の数字の並びを見て連想する場合。
◆ 4、6、8、12、20
何だ何だ。いきなりワケの分からない数字の並びが来たぞ、と思うのですが、ピンと来る方は来ますよね。正○面体というのが存在する5種類です。6はいわゆる立方体で、一般的なサイコロの形です。正○面体の定義は割愛しますが、三次元空間ではこの5種類しかありません。中学の頃、サイコロを多用した時期があって、その時に、1から6までではなく8や12や20まで出るサイコロに出会いました。特に20には感動し、重宝しました。これの色が違う2個で、それぞれ1の位だけに注目し、0から99までを表現することを可能としたのです。3割くらいの確率で云々、という用事があった時にサイコロの神様がドライに決めてくれました。
ちなみに、10面サイコロというのもあるのですが、あれは邪道です。正10面体というものは存在しないので、サイコロの赤道線の北と南で出る面が近くなってしまいます。
◆ 2、3、5、7
この4つの数字を見て間違いなくアレだとピンと来た方は結構数字ヲタです。そうですね、1ケタの素数です。100までの数字で、何かの数字で割り切れるかなー、という時はこの4つだけで判断できます。
2の倍数は偶数なので分かると思います。5の倍数は1の位が5か0なのでこれも簡単です。3の倍数は、各ケタの数字を足して3の倍数なら3で割り切れます(例:72=>7+2=9 <=コレが3の倍数なので割り切れる)。問題は7。これは法則が無いので割ってみないと分からないのです。そういう意味では7は結構ポイントとなる一番小さい素数です。
◆ 256、65536、16,777,216
これらの数字、とくにこれらのマイナス1を、ゲームで見た事があるという人はもしかしたら居るかも知れません。
コンピューター上で使われている、バイトという単位で表せる数です。それぞれ、1バイト、2バイト、3バイトですが、見た事があるという人は、それはきっと上限としてですね。そのパラメーターはそれ以上にはならないよと。ちなみに計算上で表現すると、2の8乗、2の16乗、2の24乗です。
ちなみにパソコンやスマホの画面上、色々な色が表示されますが、今のところ最終的には16,777,216色のうちのどれかに必ずなりますが、次の世代のディスプレイも出て来ているので、これよりも多い色数を表現できるようになるかも知れません。ま、人間の目にそれを識別出来るかどうかは疑問ですが。
◆ 1、1、2、3、5、8、13。。。
数字の並びとして代表的なものといえばフィボナッチですね。前2つの数字の和で構成されていて、黄金比なんかでも使われます。さらに詳しい内容についてはマニアックになりすぎるので割愛します。詳しくはwebで。
まだ読んでる人がいるんですか?
ここまで読めた人にとってはもう珍しい話でもないと思いますが、上級編。結果的に計算を連想しているケース。これが多分、数字に強いと言われる所以じゃないかと思います。
◆ 12の倍数
これは、12自体が云々というよりは、12の倍数が好きなんです。12と言えば、1年間の月の数なんですが、それはあまり関係なく、ただ単に12の倍数はピンと来るという感じです。割れる数が多いんですよね。約数が多いという事でしょうか。12の時点で1、2、3、4、6、12と、6個も割り切れる数が存在します。当然、12の倍数はさらに割れる数は増えます。
昔、ビックリマンというシール付きのお菓子があって、それが時期毎に中身のシールが変わるのですが、それが12枚×3種類だったんですね。シールには連番が付いていて、12枚毎にいつの時期のシールだったかが分かるんですが、その時に12の倍数を覚えたようです。小学校2年か3年の時だったと思います。
掛け算の九九、計算部分を外して覚えてました。しちいちがしち、しちにじゅうし、しちさんにじゅういち、ではなく、なな、じゅうよん、にじゅういち、というような感じです。基準となる7は変わらないですし、掛ける回数であるいち、に、さんは連番なので、覚える必要も無いと思ってたので、7は7、14、21、28、35。。。というような覚え方です。そうすると、通常九九ではしちくろくじゅうさん、で63でストップするのですが、結果だけ順に覚えるととりあえず100くらいまでは覚えておこうとか、そんな風になり、70、77、84、91、98とか、一桁の九九を通り過ぎます。
同じように、12、24、36、48、60、72、84、96、108、120とか、倍数を、いくつ掛けるいくつと覚えたのではなく、とにかくその倍数を順に、読経のように覚えたという感じです。
◆ 2の乗数
似たような感じですが、今度は乗数なので、前の数を2倍するというやつです。先程、256や65536という話をしましたが、それを通ります。
中学1年の時、何乗という計算を授業で習いました。で、アップルとかファイブとかエミリーとか退屈な英語の授業中に暇だったので、2の100乗を手計算した事がありました。確か31ケタの数字でしたが、それが合ってたかどうかも知らず、ただただ、倍にするために埋め尽くされたプリントの裏に大量に手書きされた数字の海を見て、クラスメートは驚愕と呆れ顔でした。数秒で一蹴され、私も一蹴し、休み時間の野球に行きました。
これも、何乗かというのは覚えず、ただ単に結果を諳んじてます。2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024、2048、4096、8192、16384、32768、65536。。。
こんな掛け算とか乗数とかの記憶が2桁以下の数字の半分くらいあります。
いずれにしても計算結果だけを暗記してるという感じですかね。そうすれば、計算が要らなくなるからです。
その暗記してるモノに引っ掛からない時だけ、しゃーないから計算するという感じです。
プログラムの世界でもよくあるパターンですね。汎用的な処理は作っておいて、個別性が高いのは個別で処理するという。
ちょっと色々長すぎましたね。たくさんありすぎて書ききれないのですが、もしまだ我慢してここまで読んだ数字嫌いの方はもう数字酔いしちゃってるかも知れません。すいません。
数字のマニアな世界、興味ある方は友愛数とか完全数とか双子素数とか3つ子素数とかフィボナッチとか、入り込むと帰って来れない世界が拡がってます。
計算や論理性の根拠としての数字ではないとか言ってましたが、結局はそういう話になっちゃいましたね。
でも私自身は本当に、計算や論理性の流れの中での数字なんてものはあまりなく、ただの連想ゲームなんですよね。今回このコラムで説明をするために計算云々を書かざるを得なかったですが。
5と8を見て、計算せず13や40を連想できれば、計算不要になります。5と8を見てフィボナッチや黄金比を思い浮かべた人は数字ヲタかデザイナーさんですよね。
これ読んで数字談義をしたくなった方、その件で話しかけないでください。無駄に時間を浪費してしまいます。
今回は、誰トク?な話をご紹介しました。
次回はもっとマシな話をしようと思います。