Column.006 20期卒 橋本 雄大
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- 2017年9月1日
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【プロフィール】 青森県青森市出身。地元の高校を卒業後、拓殖大学に進学。 2009年にIVUSAに入会。 講義中告知に来た19期の先輩方が「どうみてもボランティアしなさそうな顔の人たち」だったことから興味を持ち、説明会に参加。軽い気持ちで入会。 先輩に、八王子いちょう祭りでサブリーダーに挑戦してみないか?という言葉がきっかけでチャレンジ。その後、IVUSAの活動にはまる。

【カンボジアにて】
・第3次カンボジア小学校建設活動 ・九十九里浜全域清掃(営業、ルート長等) ・クリーンダッカ大作戦(営業統括) その他にも様々な活動に参加。
JR青森駅から616m…!「COFFEEMANgood」というコーヒースタンドを8月3日から任せていただき、妻の有里(21期)と一緒に切り盛りしています。 新卒で入社したベンチャー学習塾では、成果主義の会社で全く結果を出せず日々罵声を浴びる日々。「子どものセルフエスティーム(自己重要感)を高める!」と謳う塾で、自分のセルフエスティームは落ちるところまで落ち…笑 このままではダメだ…と思い気晴らしでカフェ巡りを始めました。たまたま立ち寄った三軒茶屋の「cafe obscura」で飲んだ一杯のコーヒーに衝撃を受けました。 いままで飲んだことのない、仄かに甘くフルーティで、薫り高いそのコーヒーは「スペシャルティコーヒー」というジャンルのコーヒーで、生産者から一杯のカップに至るまでの情報が極めて明瞭で、徹底した管理がされている(from seed to cup)ものでした。 一度ハマると熱中するタイプ(IVUSAに多いかも笑)なので、あっという間にコーヒー業界に転職し、当時ドトールコーヒーがスペシャルティコーヒー・バリスタに力を入れる専門店「CAFE LEXCEL」を新業態で展開する際、丸の内ビルディング店・CIAL桜木町店のオープニングスタッフとしてアルバイトを始めました。 アルバイトスタッフ→バリスタ→店舗社員→店舗責任者と3年2ヶ月ドトールコーヒーにお世話になり、その過程でバリスタの競技会にも会社の代表として何度か出場させていただきました。2015年のJBrC(ジャパンブリュワーズカップ)では日本7位の結果を残すことができました。 ■バリスタという職業 突然ですが、皆さんは「バリスタ」という職業をご存知ですか? 学生の皆さんがよく知っているのは、スターバックスコーヒーやエクセルシオールカフェの店員さんだと思います。 イタリア語でbar-ista(バールで働く人)の意味を持つバリスタは、エスプレッソマシンを扱える事は勿論、バーカウンターでの業務に幅広く精通する知識や技術を持った職人です。 海外、特にイタリアやオーストラリア等では職業的地位も非常に高く、街の人たちの安らぎの場所、情報交換の社交場としてのカフェやバールやコーヒースタンド、バリスタが存在しています。

【8月3日から青森に移住。小さなお店ですが、あったかい居場所をつくっていきたいです①】
■仕事のやりがい ①会いたい人が会いに来てくれる喜び ②たくさんの繋がりが生まれる場所 ③おいしいコーヒーを追求して、みんなと一緒に愉しむ この3つが、いまの仕事の大きなやりがいです。 「IVUSAはツール」という言葉はよく聞く言葉だと思いますが(笑)、「お店はツール」だと僕は思います。 社会人になると、お金、時間、様々な制約や環境で自分の思うように人生を送れない…なんてことがきっとあるでしょう。 自分でお店をやりはじめて、お金の部分以外ではかなりの部分をコントロールできるようになりました。 営業時間、メニュー、レシピ、仕入れ、什器、広告、販促、決めるのは全部自分です。自分の良心に従って決めたものは自信を持って薦められることができますし、お客様の表情や声がリアルに返ってくるのはとても新鮮です。 まだ半月くらいの営業ですが、IVUSAだけでも先輩、同期、後輩と8人もお店に遊びに来てくれました*青森ですよ…。(汗) 桜木町のお店にいた時もそうでしたが、「会いたいな〜!」と思う人が、お店に遊びに来てくれる。 本当に嬉しくて、有難いことです。

【8月3日から青森に移住。小さなお店ですが、あったかい居場所をつくっていきたいです②】
また、任されているお店のオーナーは「面白い街をデザインする」という理念をもとに会社を経営しているので、お店にいらっしゃる方々も面白い方ばかりです。 青森市という街をもっと楽しく、面白くしていく人と人との架け橋として、このお店を永く続けていけたらと思います。 そして、面白い街の一部として、「バリスタ」という職業や「スペシャルティコーヒー」というジャンルが街に浸透していけばとても嬉しいです! そのために、日々精進です。 【メッセージ】 「お前には才能がない」 みたいな言葉を下村代表に言われたのはIVUSAにいて一番心に残っている言葉です。 実際、自分は仕事ができない人間だと思うし、プライドばかり高いくせに大したことは一人では何もできない(IVUSAのプロジェクトだと自爆する典型的なタイプ)と思います(笑)。 社会人になっても、仕事を覚えるには人の倍以上の時間がかかるし…不器用で手際も悪いので上司や周りの仲間にもかなり迷惑をかけました。 会員数が圧倒的に多い学生団体にいるとたくさんの出会いがある一方、「この人みたいになりたい!」とか「羨ましいな…」とか「自分はあそこまでできない…」と思うことがきっとあるはずです。 僕はIVUSAにいたとき、周りと自分を比較してばかりでした。 周りと自分を比較してしまうと、どんどん自分の悪いところが浮き彫りになってくるだけでなく、自己防衛の気持ちから周りを責めたり、傷つけてしまったりすることもあるでしょう。 逆に、人を見てお手本にしたり、そこからすこしだけ…自分なりに工夫して取り組むと、できることがたくさんあります。 また、周りの人は見てくれているので、救いの手を差し伸べてくれます。 時間をかけてでもゆっくりと、自分を褒めながら、周りに感謝を伝えながら物事に取り組んでみてください。 1mmの才能もない(かもしれない)僕も、あなたも、何かを掴めるかもしれません…! 長々すみません汗。 最後になりますが、1杯のコーヒーに僕は救われました。何かにすがりたいとき、大抵の場合救ってくれるのは家族や仲間や妻ですが、信頼できるからこそ、その誰にも頼れない時があるかもしれません。 日々に疲れ果てたり、逃げ出したくなったりした時は、よければお店へ遊びにいらしてください。 もちろん普通に旅行でも、ぜひ青森へいらしてください。 心を込めて、一杯のコーヒーをお淹れします。

【結婚式でのひとコマ。何年経ってもIVUSAで出逢ったみんなはかけがえのない仲間です】