Column.022 23期卒 塩冶 紘司
- ivusa-office
- 2019年1月22日
- 読了時間: 4分
1992年京都府出身。26歳。
長崎県立大学卒業。
1年生の冬に長崎でのクラブ化を決意。
3年生春には長崎クラブを設立し、クラブ長になる。
4年生時は学生代表選挙に立候補するも、見事敗戦し副学生代表に。
卒業後は株式会社キーエンスに就職。
去年、IVUSAの先輩と結婚。
本人たち含むすべての人がこの2人が結びついた事実に驚きを隠せない。

■守りたい村
2012年夏に九州北部地方を豪雨災害が襲いました。
京都から長崎へ行き、芋臭いサークルにどん引きした当時、
何となくボランティアに興味をもち、何となくIVUSAに入会。
この「なんとなく」がその先の人生を大きく変えます。
熊本県で初めてIVUSAの学生と活動し、とてもやりがいを感じるも、
関西の学生が来ないことには活動できない現状に、納得できずモヤモヤしました。
とりあえず、じっとしていても変わらないので「福岡県星野村」へ。
そこで自然災害の恐怖と、人の温かさ、抹茶ミルクの美味しさに触れ
星野村に魅了されるように。
そして、被災した星野村の名所「広内の棚田」を復旧したいと思い、
同時に九州で学生を集めると決意しました。
■熱意の伝染
いざ人を集めるといっても一人では難しく、関西から応援に来てもらうことに。
こうみえて人見知りな僕は、なかなか初対面の1年生を口説けず苦難していると、
応援に来てくれた関西人たちは、「一緒にボランティアやらへん?」「仲間やん!」
自信満々で熱く語る姿に、僕も新入生ものめり込みなんか挑戦してみようかな!と思えてくる。
「これが洗脳ってゆうのか~」冷静にそう思いましたね。
その他のプロジェクトでも、一生懸命に熱く生きる人はカッコ良く
ちょっと重いと思っても、「この人となんかやりたい!」「この人のためにがんばりたい!」
そう思えるもので、本当に熱意って伝染していくものだと感じました。
そして、そんな伝染させられるようになりたいな~と思った1年夏。
■星野村で知った「強さ」と「弱さ」
3年生になると、九州の学生も40人ほどに増え、星野村での活動も本格的にプロジェクト化。
多くの学生が「星野村のために力になりたい」といって集まってくれ、学生のもつパワーの「強さ」を感じました。
その一方でこれまで一人で何でも取り組んで、それなりに上手くこなしていた自分は
この活動でも独り相撲。けれども一人でできることなんて少なく見事にパンク。
純平さんと同期に泣かされ、人を頼ることができない自分の「弱さ」を知りました。
活動を通して、人は一人でできることには限界があると知り、
この活動以降仲間に本音を打ち明けたり、もっと人のことを知ろうとしたり、
弱い自分を受け入れることができるようになります。

■悪夢!?の学生代表選出選挙
3年生の夏、オオバナの活動を経て23期の学生と来期もっと面白い活動をしたい!と想い
学生代表になりたいと志す。しかし、選挙の結果は敗戦。
敗戦後のレセプで号泣&体調を崩し、その後インフルエンザに。
そんな絶望の選挙後1週間でしたが、実はそのタイミングで当時幹部だった先輩と連絡を
取り始め急接近する。(その後結婚しました。笑)
結局、5年経って悔しかったけど、良かったような悪かったような。。。
今でこそ言える言い訳丸出しのような話ですが、あの時負けて気付いたことがあり、
23期では副学生代表に任命して頂き、最初はやり切れない毎日。
今までなんでもリーダーとかクラブ長というポジションばかりやらせて頂いてたから
気付いてなかった、支える側の大変さを知り、黒子として人を立てるという勉強をさせてもらいました。
この経験は今の生活の中でもとても活きている。そう思います。

学生代表を争った池田くんと。
当時は顔も見たくないくらい嫌いでしたが、
今では4年に1回くらい会いたい存在に!
■学生に伝えたいこと
社会に出ると、何をするにしても人と関わります。
それぞれ育ちや性格、価値観や考え方が違い、立場によって発言が変わり、
また、熱意にあふれる人も全く熱意が感じられない人もいます。
本当に人を理解して、自分の立ち振る舞いを変えることが重要だと感じます。
そんな中でも会社という組織の社員として、世の中に必要とされる仕事をし
少しでも世の中に役に立つサービスを提供していかなければ、
お金をもらう価値は無いと思っています。
IVUSAという環境は、学生時代からそのような経験ができ、
そこでの失敗がめちゃくちゃ社会人になって活きてきます。
僕はIVUSAにいたことで、知らなかった自分を知ったり、逃げていた弱さを見つめたり
自分を変えてくれる仲間に出会ったり、暖かい現地の方々に出会ったり、
厳しい嫁さんを貰ったりと。たくさんの出会い・経験をさせてもらいました。
多くの失敗体験と少しの成功体験が今の自分の財産になっています。
ぜひ、自分をオープンにして、「なんとなく」でもいいからとりあえずやってみることを大事して欲しいと思います。
学生時代の失敗なんて、時が経てばすべらない話になるんですから。
■終わりに
今回リレーコラムのバトンを20期の新原さんから頂きました。
僕をIVUSAにのめり込ませてくれた恩人の一人です。
何年もお会いできてなかったのですが、先日、新婚旅行で行ったメキシコのホテルでまさかの再会。
日本で会えないのに、地球の裏側で会える、
何か不思議な繋がりを持った先輩にいつまでも感謝しています。
