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社会で活躍しているIVUSAのOB・OGによるコラムです。
テーマや内容はアットランダム。
バトンが途切れるまで続きます。

Column.021 20期卒 新原 稔貴

■プロフィール  1990年生まれ奈良県出身。IVUSAでは20期京都衣笠クラブ長を務め、天草・関川・東北・インド・バングラデシュ・各災害救援活動などに参加。卒業後は人材サービスを展開するエン・ジャパン(株)に就職、会社口コミサイトのWebディレクターを務める。2018年にはIVUSA同期の紹介で出会った方と結婚。IVUSAにいて良かった、と心から思う。

■まんまと乗せられてIVUSAにのめり込む

 もともと自然が大好きで、途上国にも興味を持ち始めたことから、「大学生になったらボランティア活動をやってみたい」と思っていました。  そんな純粋な気持ちでIVUSAに入ったわけですが、初めて参加した春合宿で、開始早々「挨拶はどうした!?」と18期のミヤアツさんにガチギレされ、研修の一環で「事務局を笑わせろ」的なものがあってスベりまくり、もう地獄でした。ただ、「これらの研修は、全て現場に通ずる」というような総括に納得してしまい、継続を決意します(同期は結構辞めていきました涙)。

(1回生の頃の京都支部会。この頃はまだ規模が小さく、関西みんな集まっていた。) ■自分たちが現場を去ったあと  ふと「自分たちが活動し災害現場ってその後どうなるんだろう?」と思い、災害救援活動を行なった山口県に遊びに行ったことがあります。  その時、とてもショックを受けたんです。自分が必死になって活動したお宅が取り壊されていて…。自分たちが流した汗は結局無駄で、災害救援なんて自己満足だったんじゃないか、と落胆しました。。

(作業させてもらったお宅はもう取り壊されていた。)  でも、たまたま出会った地元の方がIVUSAの事を覚えてくれていて「あんたら元気やったからこっちも元気なったよー。ありがとうね!」とい言ってもらい、なんだかとても救われました。無駄じゃなかったんだな、と。  そういう出会いをキッカケに、いつのまにか活動した場所にまた行く、ということが大学時代からの遊び方になってしまい、活動した場所で出会った方々との交流も深めるようになっていきました。

(活動場所に遊びに行く、ということが卒業後も続き、同期と活動場所だったバングラデシュにも行きました。) ■京都で起きた災害  月日は流れ、4回生。地元で何かあった時に動けるようになりたいと思い、地域に根ざしたクラブを目指してクラブ長になりました。  大学ともコラボする機会を増やし、地域のお祭り等に積極的に参加するようになっていきました。

(「むかし、あの山の頂に池があった」と地元の人から教えてもらった噂を頼りに、伝説の池を探すクラブイベントをやった時)  そんな中、本当に京都で水害が発生。しかも大学から徒歩圏内。ボラセンが立ち上がらなかったので、ニーズ調査から撤収まで、全て学生で対応しました。  が、それはそれはもう大変で…。  被災していない住民から苦情くるわ、他の一般ボランティアも来たので調整必要になるわ、行政や大学からは活動やめなさいと言われるわ(被災地がちょっとワケありな場所だったので)、でも困っている人は目の前にいるわ、で。それでも、事務局の方々はじめ、同期や後輩たちの協力もあって、なんとか無事収束。特に、衣笠の後輩たちは授業の合間をぬって大勢のメンバーが活動に参加してくれました。災害は他人事ではないことを実感すると同時に、こうやって動けるIVUSA学生が全国にいることは本当に心強いことだと痛感しました。

(作業終わりに大学構内で作戦会議。泥だらけのニッカで大学を歩く姿は異常でしたね笑。)  ちなみに、同時期に京都の亀岡市でも水害があったので1日だけ活動したんですけど、そこで出会った被災者の方とかなり仲良くなってしまって。毎年BBQする仲となり、こないだのが11回目(笑)。

(1回目のBBQ。被災者の方々がきてくれました。今はもう完全に年の離れた友達みたいなもんです。) ■学生時代に見つけたもの  ボランティアって、はじめは「ボランティアする側」「ボランティアを受け入れる側」、という関係なんですけど、活動を通じていく中でいつのまにか「学生」「おっちゃん・おばちゃん」の関係になって、最後には「◯◯さん」「◯◯君」と呼ぶような関係になる。そうしてまた人の輪が広がる。この感覚が好きで、IVUSAの活動を続けられました。  そんなIVUSAでの最大の発見は、「自分は、人を喜ばせる事を考えて実行することに、一番ワクワクする」ということ。  この気づきは、社会人になっても生きてます。今の仕事は、仕事探しをする方のサポートをする仕事。サービス利用者であるユーザーの事を徹底的に考えよう、という会社の思想もあって、誰のどんな問題をどうやって解決するか(=どうやって喜ばせるか)、をよく考えています。以前は、お笑いで世の中の役に立とう、と100組近くの芸人に協力してもらってお笑いサービスを立ち上げたこともありました。まぁ、ものの見事に流行らず、2年間くらいで閉鎖。社会人になっても失敗は付き物ですね(笑)。こういうのが楽しいので、またリベンジします。 ■学生の皆さんへ  僕らが生きていく中で、たくさんの問題があります。僕ら卒業生も、それぞれたくさんの問題をビジネスで解決しようと頑張っていますが、学生だからこそ解決できる問題もたくさんあると思います。学生は微力どころではないのでは?どんどん挑戦していっていいと思います。  あと、自分の一番の喜ばし方は、自分しか分からない。これがおもしろい、と思ったことはどんどんやってみること。IVUSAにはたくさんの仲間がいるんで、きっと背を押してくれると思います。  気が向いたら、京都の亀岡で毎年BBQしてるんで、ぜひ遊びに来てください(笑)。 ■余談  2018年、初めて岡山の親族が水害で被害を受けました。いざ身内が被災者になると結構混乱するもので、僕のおとん・おかん・兄貴とで岡山に向かいました。そんな時、先輩・後輩・同期がいろんな形で助けてくれて…。わざわざ岡山に来て、学生の頃のように泥だらけになって一緒に作業してくれました。本当に、本当に助かりました。ありがとうこざいました!

(遠いところから駆けつけてくれた先輩・後輩。おかげで3日程でめどがつき、今はまた住み直せているようです。)


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