Column.007 19期卒 宮本 佳織
- ivusa-office
- 2017年10月1日
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【プロフィール】 愛媛県宇和島市出身。済美高校美術科を卒業後、大阪の梅花女子大学へ進学。2009年、2年生の時にIVUSAへ入会。
皆さんがIVUSAに入ったきっかけとして新歓や説明会などが多いと思いますが、私がIVUSAに入ったきっかけは、インターネットの検索からでした。 高校在学時、課題の絵を描く為の資料を探していた時に見つけたのは、栄養失調の子どもたちの写真。その写真を見た時「将来何かしらの形で支援出来る様な人物になりたい」と思いました。
それから大学へ進学し、2年生の時「何か新しいことをしよう!」と思った時に頭に浮かんだのが"ボランティア"。 インターネットで「関西 ボランティア 学生」と検索し、一番上に出てきたのがIVUSAのホームページ。 学生主体の団体で、関西にも会員がいると書かれていたので「まぁ、入会したらどんな団体か分かるやろう!」と迷わず入会。
入会して分かったことは、大阪の会員はまだいないという事でした。(笑) 今はそれぞれの大学などでクラブ会や定例会を行なっていると思いますが、私が入会した時は大阪の会員がいない! …という状態だったので、会に参加するために月に数回、京都や滋賀へ行くという生活を送っていました。
時間や金銭的な面での負担もかなりあり、精神的に弱った時もありましたが、それでも続けられたのはいつも支えてくれる仲間がいたから。

【大阪クラブ(創設期)】
3年生になり初代大阪クラブ長になるも、諸事情により大学を中退。 そのため、クラブ長も先輩へバトンタッチしましたが、社会人1年生をしながらIVUSAの活動に関わり、2012年IVUSAを卒業(19期)。 里山保全活動・九十九里浜全域清掃・天草清掃活動・紀伊半島豪雨災害救援に参加。

【19期関西追いコン】
大学を中退後、私は介護の仕事に就きました。 介護の仕事のイメージとしてよく言われるのが「大変そう」なんですよね。(涙) でも、この仕事をして大変だと思ったことはありません。 今まで300名程の利用者さんと関わらせていただきました。 名前は思い出せない方もいますが、顔や性格、その時の状態や出来事は今でも覚えています。同じ一日なんてなくて、新しい発見や学びの日々。 介護の現場では、100歳を過ぎても元気な方もいれば、ターミナル(人生の終末期)を過ごされる方もおられ、施設で最期を迎える方もいます。 そんな現場の中で、はじめの頃よく考えたのは「どうしたら喜ぶかな?何をしたら嬉しいやろうか?」ということ。 "嬉しい""楽しい""幸せ"と感じた時、人って無意識に笑顔になりますよね。その笑顔を一日のうちに何回引き出せるか!というのを頭の中で考えながら毎日仕事をしていました。 初めのうちは、「どうしたら喜ぶかな?」という事ばかり考えていましたが、途中で気付いたことは「自分も楽しめば良い」ということ。答えは思ったより簡単でした。(笑) 25歳の時に地元の宇和島へ帰り、現在は「芸術活動・実家の民宿・介護」の仕事をしています。 具体的には、日本の伝統工芸や文化・習慣を発信していく活動をしており、作品として主に押絵羽子板やつまみ細工を作っています。 地元での個展もしていますが、海外への展開しており、タイ故プミポン前国王への献上や、日本文化を通してタイの学生と交流を深める活動などをしてきました。

【タイ故プミポン前国王への献上した際の写真(押し絵羽子板)】
【メッセージ】 私は学生の時に「自分らしい生き方って…?」と考えた事がありました。 人それぞれ意見は違うと思いますが、それに対しての自分の答えは「今を生きること」でした。 今を生きるというのは、一瞬一瞬を大切に、感謝して生きること。と、その時に心からやりたい!と思った事をとことんやってみる。追求すること。 もし途中で「やっぱりやめよう」と思うことがあれば、それに対しての意志・熱意が足りなかっただけ。 キッパリ断つことも時には大切だと思うし、迷いがあるなら少し立ち止まってみるのもありだと思います。自分に自信をつけて再度挑戦してみるのも良いかもしれません。 漠然とでも将来の目標がある方は、出来るだけ多くの人に伝えてみてください。大事なのは伝える事と続けること。 人に自分の意思を伝えるのと同時に、改めて自覚を持ち、モチベーションを上げることが出来る。そして、言ったからには果たそう!という責任感も生まれます。 伝えていくことによって、新しい道が出現することもあります。 もし将来、想像していた所と違う場所にいたとしても、一瞬一瞬を大切に生きる事が出来ていたら、そこにいるのは間違いではないと思います。 とか言ってる私もまだまだひよっ子やけん、あまり言える立場でもありませんが ! きっと私以外のIVUSA卒業生で同じように思っている方もいると思いますが、いくつ歳が離れていてもIVUSAに関わっている皆さんのことを私は仲間だと思っています。 やけん、もし何かあれば気軽に声をかけて下さい。田舎の空気に触れたいと思ったら、愛媛へ来て頂いてもOK。ペットのヤギ子たちと待っておりますよ!

【「農家民宿のうみん」のペット 山羊のメイ子・ユキ子】
自分の人生、思いっきり楽しみましょう。あなたにしか出来ないこと、沢山あります。 皆さんと、またどこかで出会えるのを楽しみにしています。