Column.010 18期卒 鮫島 淑子
- ivusa-office
- 2018年1月9日
- 読了時間: 7分
【プロフィール】
2007年3月 鹿児島県立加治木高等学校卒業
2007年4月 立命館大学文学部入学
2011年3月 立命館大学文学部卒業
2011年4月 ソフトバンクテレコム株式会社(現ソフトバンク株式会社)入社

受験失敗の無念を昇華すべく、興味があった国際協力や環境保全の活動をしているサークルを探すものの、様々な団体で丁寧で親切な説明を聞く度に逆に、「NPOとかNGOとかボランティアって胡散臭いな」と斜に構えていました。
そんな中、「やりたくなかったら入んなくていいから」「聞く気無かったら(説明会に)来なくていいから」というシビれる勧誘を受け逆に興味を持ち、入会に至りました。余談ですが、その先輩である星野さんとは今では家族ぐるみで仲良くさせてもらうことになるとは、当時は思ってなかったです。
現在の会員数を聞くと驚いてしまうのですが、当時の関西でのIVUSAは、先輩たちが20人もいない程度でした。何かの前にはみんなで徹夜したり、えんなさんちで女子会を名目に泥酔したり、純平さんちで鍋パと思って行ったら説教されたり、ベンチャー企業のような雰囲気だったと思います。
未熟な学生による行き当たりばったりの運営だったので退会していくメンバーもいましたが、組織の意思決定の場で直接自分の意見が言えて、生意気な私を受け入れてくれる環境と酒が好きで、結局卒業まで続けていました。
1回生では第4次中国隊、第1次天草隊、第5次中国隊、各種合宿などフル参加し燃え尽きました。
2回生になりIVUSAの運営や事業の在り方に疑問を持つようになり、学生組織ではない農作業系のNPOに参加したり、学部の友人とマレーシア風焼き鳥屋をイベント出店したりしました。
そうすると、「どこで何をするか」という問題には、「誰とするか=組織をどう形成するか」の視点も大事であることに気付き、改めてIVUSAの活動に前向きに取り組み、3回生で役員、4回生で幹部役員を務めました。
役員といっても今ふり返ると大したことをせずただ酒を飲んで偉そうにしていただけなので、今ならアルハラで学生相談室案件になっていたかもしれません。当時の後輩たちには迷惑かけたなと反省しています。

【2017年6月後輩の結婚式三次会にて。卒業してからは心を入れ替えて後輩を可愛がっています。】
災害現場へ行き自分にできることをすること、CMTの上級講習を受講すること、追いコンで先輩を送り出すこと、以上3点は今でも自分自身の糧になっていると思います。
心の底から感情がこみ上げて、鳥肌が止まらず、涙が込み上がってくる感情があるを知ったからです。様々な事業や団体がありますが、二十歳前後でこんなことができるのはIVUSAの魅力であり最大の特徴だと思います。

【2010年11月奄美豪雨災害救援活動にて。手前の赤い作業着が私です。非力な自分と目の前の惨事に呆然となりました。】
巨大組織運営に参画できることや、心揺さぶられる非日常を過ごすことだけではなく、単純に他大学他学部の全国各地出身の同世代と交流があったのも楽しかったです。
学問は留年しない程度に単位を落としながら、サークルやバイトに勤しんでいました。
IVUSAのほかに足裏リフレクソロジーのサークルにも所属し、バイトは、スーパーレジ打ち、豆腐屋の早朝バイト、マクドナルド、学内パソコンルームサポート係、居酒屋、ガールズバーなどいろいろ経験しました。
また、3回生から友人3人でテラスハウスとはかけ離れたルームシェアを始めました。誰も掃除しないからか、リビングに野良猫、台所に鳩がいたときはさすがに驚きました。
いろんなところに片足突っ込み、いろんな人と関わり、自分の価値観を形成していったように思います。
就職活動は、「有名社長の話をタダで聴ける」というミーハーな理由だけでソフトバンクをはじめ楽天、サイバーエージェント、DeNAなどITベンチャー系の企業を受けていました。
当時はリーマンショックの影響による就職難で焦ることもありましたが、なんとか就職することができました。ふり返ると、新しいITサービスやガジェットが好きなのもありましたが、IVUSAで磨かれた無茶振り大歓迎のベンチャー気質が合っていたのだと思います。
入社してから法人営業部門にて、主に大手企業に対してモバイル、ネットワーク、 クラウド、音声・固定電話サービスなどのITソリューションの導入に携わっています。
あらゆる商材やサービスを組み合わせて、企業の悩みを解決し、企業にとってプラスになるよう成果を上げることにやり甲斐を感じています。
入社し7年目となる今年から3~4人のメンバーのサポート業務も行うチームリーダーとなりましたが、今現在は第1子の出産を控えて仕事は休んでいます。
iPhoneから始まりクラウド、ロボット、AIなど新しい仕組みやサービスなど、常に最新のものに携わることが楽しいです。様々なプロフェッショナルがいる職場で勉強になることも多く、フレックス勤務や在宅勤務や副業が許可されているので、これからも働き続けたいと思っています。子育てとの両立は難しそうですが、ゆくゆくは大きなプロジェクトに携わりたいと思っているのでプロジェクトマネジメントの資格や、専門知識を深めるためにIT系の資格取得の勉強をしたいと思っています。

【産休前にメンバーに送別してもらいました。ケーキを持っているのが私です。】
新入社員の頃、毎週金曜日は合コンに明け暮れていました。いろんな企業のいろんなポストの人と話せるのが楽しかったです。結局、新橋での合コン終わりに女子メンバーで飲んでいた際に絡まれた酔っ払いと結婚していました。
諸事件を経て、健やかなるときも病めるときも支え合うことを再度誓い直し、現在に至ります。今は、人生何が起こるか分からない、だからこそ面白いし毎日楽しみだなとしみじみと思っています。
【メッセージ】
10年前の自分へのメッセージとして、2点送らせていただきます。
■一流のものに触れてみる
学生時代はお金がないので安物を重宝しますが、一流のサービスを受けることは、世の中の仕組み(「対価」や「価値」の本当の意味)が実感できるいい勉強になる思います。たまにでいいので、一流のものに触れてみて、自分自身に吸収してみてください。大人の世界や世界基準を覗いてみることで、視野が広がりいい刺激になると思います。
■物事を因数分解して損益分岐を考えてみる
興味があることをやってみることは、躊躇せずチャレンジし続けてください。
やりたいことであふれた時は、まずは全てを大まかにリストアップし、それらを「因数分解」するといいと思います。因数分解することで、何をいつまでにどのくらい準備しなければならないのか可視化でき、自然と段取りと優先順位もつけることができ、中途半端になりにくいです。
その上で、それに費やしたもの(時間、体力、費用など)が、自分が求めていた効果に見合っているのか、振り返ってみるといいと思います。費やすものは有限なので、損益分岐を考えて、割に合わないと判断したら、早めに工夫したり、見切りをつけることも重要だと思います。
そうすることで、「自分が何を大切に思っているのか」が明確になってくるので、それに集中していけばいいと思うのです。自分の価値観(大切だと思う軸を持つこと)はかけがえのない財産になると思います。二十歳前後の時間に興味持ったものは、手当たり次第手をつけていけばいいのです。もちろん、関わる人たちに不義理にならないよう、礼儀や感謝の気持ちを大切にしてください。
最後に、これは本当に現役学生さんへのメッセージとなるのですが、学生時代に使っていたザックを捨てようと思っています。中国に3回、天草に3回、九十九里に1回、災害現場に2回、卒業後のヨーロッパ旅行をともにした10年ものの戦友です。
アクティブユーザー数が気になりますが、iSNSの「売ります買います」スレ立てしますので、春プロで必要な現役生がもしいれば、古いので良ければよろしくご検討&2018年1月末までにご連絡お願いします!
近い将来、どこかで現役学生の皆様とお会いできるのを楽しみにしています。