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社会で活躍しているIVUSAのOB・OGによるコラムです。
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Column.014 13期卒 小早川 享泰

  • ivusa-office
  • 2018年6月6日
  • 読了時間: 5分

プロフィール

 広島県広島市出身の35歳。幼少期は水泳・陸上・バスケに没頭したが、開花することなく挫折。浪人生活をエンジョイしすぎた結果、志望校に不合格…

 2002年に国士舘大学史学地理学科に入学し、運命的に出会ったIVUSAで濃い人たちと濃厚すぎる学生生活を過ごす。

 卒業後は半導体専門商社(3年半)を経て、現在は外資系の計量計測機器メーカーでエキサイティングな日々を過ごしています。プライベートでは2011年に嫁と結婚し、息子(現在5歳)と笑いと怒号の絶えない毎日をEnjoyしています。

IVUSAとの出会い

 出会いは突然訪れました。バスケットボールサークルで楽しい学生生活を送ろうとしていたのに、同学部の知人がボランティアに興味があるというので無理やり報告会に参加。

 終了後に受付で入会申し込みを行う知人、全く興味のない私。受付の方が「報告会に参加した方の連絡先だけでも記入して欲しくて…」というので最低限の情報だけ記入して帰宅。

 その後しばらくして、「学園祭で小早川くんの班の班長をすることになりました!」と先輩から明るい声で電話があり、私の知らぬ間に入会していたのでした。

ターニングポイント

 なんだかんだ楽しかった学園祭を終え、不覚にも先輩方の熱意に好意を感じてしまいIVUSAにどっぷり嵌っていく私。入会のきっかけはともあれ、国内外を問わず積極的に活動に参加していくにつれて、社会が抱える問題に少しでも貢献できれば!という入会当時では考えもしなかった思いを持つようになりました。

 そんな中私を大きく変えたイベントの一つが、目黒区にある知的障害者施設で行われるお祭りのお手伝いでした。

 ボランティアの内容は、施設の利用者一人に対してボランティア一人がついて、先生や親が準備したお店や遊びの場で一緒に楽しむというもの。ボランティアに不慣れな私は、一応彼のやりたいことを最優先に考えながらも、いきなり奇声を発する彼にうるさい!と叱ったり、彼を差し置いてゲームに没頭したりと、それでも彼が楽しそうにしていたので、まずは一安心といった感じでした。

 お祭りの数日後、日常に戻った私宛に一通の手紙が届きました。

 全ては覚えていませんが、はっきりと覚えている内容は、「息子がこんなに楽しそうにしているのを久しぶりに見ることができて、とても嬉しかったです。普通の若者に接するように息子に接してくれて、本当にありがとうございます」

 母親からの手紙でした。

 お祭り当日には全く期待していなかった人生のターニングポイント。

 心から喜んでくれる方がいる。しかも喜ばせようと無理せず、自然体で過ごしていただけなのに。

 それまで社会に揉まれたことのない若い青年には少々刺激的な出来事でした。

[第一回関川村の宴会芸]

[インド隊で]

自分を見失い、自分を取り戻す

 IVUSAで様々なイベントに参加、また参画もしてきた私ですが、いつしか自分がどう見られているかが気になって(良く見せようとして)素の自分を出していない時期がありました。

 その最たる出来事が1票差で負けた学生代表選挙。今ふり返っても持前の元気や勢いは消え、面白味のない奴だったと思います。

 その後に突入した就職活動で第一志望の大手商社に3次面接で落ちたときも型にはまったことしか言えず、自分らしさは消え、自分が面接官だったら「こいつが欲しい!」とは思わなかったでしょう。

 そんな中、その後新卒で入社することになる会社の社長が説明会で、「面接ではスーツなんて着ずに、自分自身で勝負できる服を着用、履歴書は自由フォーマットで作成」とおっしゃいました。

 真に受けた自分は頭には白地のタオル、上着はドカジャン、パンツはボロボロのジーパン、靴はサンダル、手には多摩川清掃活動で使用した幟(のぼり)というIVUSAの現場そのもので勝負!面接当日に受付で取り次いでくれた先輩が私のことを工事業者の方と間違えたのは言うまでもありません。

 また、約8年半前に現職への転職活動で行った面接では、「担当する電子天びんの事業をどうやって成長させるか」というお題でプレゼンを行ったが、面接官が社長(スイス人)、部長(フランス人)、後の上司(日本人)でした。

 当時全く英語をしゃべることが出来ない私は、英語でアピールすることを早々に諦め、一度も英語を話すことなく全て後の上司に通訳させてしまう有様だった。確実にダメだったと思った矢先、合格の連絡がきたときは本当にこの会社は大丈夫だろうか!?と逆に不安になったのを記憶しています。

 これまでの短い人生をふり返ってみると、無理に背伸びしたり自分を繕ったりしたときはうまくいかなかったことが多い気がする。逆にTHE 小早川!で行った行動は結果的に成功していることが多いし、失敗しても納得できているのではないかと思う。都合のいい事しか覚えていないのかもしれませんが(笑)  。

 自分の個性を伸ばしてくれた両親や妹、共に過ごした友達や知り合い、どんな時も素の自分でいさせてくれる嫁と息子に感謝してもしきれません。

 はっきり言えるのは、「過去のいつに戻りたい?」と聞かれたら、「今でしょ!」って答えるし、「今までで一番輝いていたのはいつ?」と聞かれたら、「今でしょ!」と即答できる。今がベストだし、これからも大切な人たちとの時間を大切にして、ベスト記録を更新し続ける人生にしていきたいなーと思います。

[2012年 息子誕生!]

[家族でカープ観戦]

学生へのメッセージ

人生楽ありゃ苦もあるさ

涙のあとには虹も出る

歩いてゆくんだしっかりと

自分の道をふみしめて

人生勇気が必要だ

くじけりゃ誰かが先に行く

あとからきたのに追い越され

泣くのがいやならさあ歩け

人生涙と笑顔あり

そんなに悪くはないもんだ

なんにもしないで生きるより

何かを求めて生きようよ

「水戸黄門」あゝ人生に涙あり

 今回、リレーコラムに寄稿する機会をくれた14期の森谷杏奈と、最後まで読んでくれた皆さんに感謝!

 これからの長い人生、お互いにたくさんのHappyで満たされることを祈っています。


 
 
 

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